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『QQ便ライダーが明かすバイク便のノウハウ』
バイク便サービスは、
ニューヨークで始まった、自転車を使っての荷物の配達サービスを参考に、
日本仕様に改良して、東京で始まった配達サービスです。
ニューヨークで始まった自転車でのメッセンジャーサービスを
そのまま日本に持ち込むことは、2つのサイズの問題から難しくありました。
では、そのクリアしなければならなかった2つのサイズの問題とは、
どういうものだったのでしょう。
まずひとつは、配送エリアというサイズの問題です。
ニューヨークの中心であるマンハッタン島は、
幅は約4km、長さ20kmという小さい島で、
面積は東京の山手線の内側に相当します。
主要部は、その中の、さらに限られたエリアに集中します。
また、マンハッタン島は、道路の約90%が一方通行!なのです。
配送エリアの範囲や道路事情を考えると、
どう考えても、バイク便ではなく、自転車便のほうが便利ですよね。
それに対し、東京は、横浜・千葉・埼玉なども範囲に含めると、
とてつもなく大きな(広範囲な)エリアでサービスを行わなければなりません。
そのようにサイズの違う東京という街で、
自転車便サービスを行うのはいささか難しいのではないかと考えたわけです。
(今は東京でも自転車便が存在していますが)
そこでバイク便の登場です。
東京のみならず、首都圏をカバーする為には、
人力ではなく動力のついたバイクでの配達サービスが、最適だったのです。
このようにして、バイク便がスタートしました。
また、サービスを行う中、バイク便がクリアしたもうひとつのサイズの問題とは、
配達可能な荷物の大きさでした。
自転車便は、背中にバックを背負い、その中に荷物を入れて運ぶので、
書類などかさばらないものしか配達することができません。
荷物の大きさや重さを、背中に背負ったバックの中に入るもの、とすると、
どうしても、軽い小さなもの(書類程度)に限定されてしまいます。
しかし、バイク便だとどうでしょうか。
バイクは、先に書いたように、人力ではありません。
パワーも違います。
人が背負って運ぶより、重いもの、大きな物が運べるはずです。
ところが、バイクの後ろ座席に、荷物を直接くくりつけるとなると、
雨天の際はもちろん荷物がダメになるので運べません。
また、きちんと括り付けられないバランスの悪い物も配達できません。
そこで考え出されたのが、荷箱でした。
バイクは世界中を走っていますが、
バイク便の荷箱をつけて走っているバイクはおそらく日本ぐらいでしょう。
この箱の中に荷物を入れて運ぶ事で、
天候もバランスも関係なく注文を受ける事ができるようになりました。
バイク便のキュウ急便は、この荷箱が、業界最大です。
特注でつくった大きな荷箱が、全契約ライダーのバイクに備え付けられています。
大きな物も運べますよ(CMです)。
こうして準備されていったバイク便事業は、
バブル景気の追い風に乗ってグングン需要を伸ばし、
今では都市部でなくてはならないインフラへと成長しました。
また、阪神大震災や新潟地震の際、バイクの機動力を活かし、
災害復旧作業に協力した実績などから、
これからの新しい力として、バイク便は期待されています。
以上、バイク便の始まりについてのお話でした。
次回はまた、バイク便について、別のテーマを取り上げます。
バイク便の始まりについて、というところから、
まずはお話を始めたいと思います。
簡単な歴史のお勉強ですね。
バイク便は、いつどこで生まれたのでしょうか?
そもそも、バイク便という業界自体、かなり新しい業界です。
私が子供のころには、バイク便というものはありませんでした。
バイクで配達、というと、一般的に新聞やお酒の配達、そばやの出前、でした。
バイク便サービスは、20~25年程前に東京でスタートしました。
ちなみに、我がキュウ急便も、
バイク便創成期に事業を開始してから、今年で創業21年目となります。
当時の日本において、配送といえば、
大きなトラックや軽四輪などでの配送が当たり前でした。
しかし外国に目を向けた時、
ニューヨークなどでは真新しい配送サービスが開始されていたのです。
ニューヨークの道路は、いつも大都市特有の大渋滞で、
車での配達は、非常に時間がかかり困難な状態でした(今もですが)。
そんな中、渋滞に左右されず自由に配達ができるサービスとして
自転車便(メッセンジャー)のサービスがスタートしました。
自転車ですから、当然、
渋滞している車の間をスルスルと抜けて進むことができます。
「今すぐ届けたい荷物」がある人にとって、その荷物を素早く運ぶ事ができるので、
これはとても画期的な配送サービスでした。
そんな中、バイク便の創業者達は「東京でもできないか?」と考えたわけです。
東京もご存じの通りの大都市で、かつ渋滞もニューヨークに引けをとりません。
だったら、可能ではないかと。
そして、バイクを使って、東京で同様のサービスを始めました。
どうしてバイクを使い、バイク便サービスを始めたのでしょうか。
そこには、2つのサイズの問題というのがありました。
次回は、サイズの問題をクリアしてバイク便が生まれたことについてお話します。